楽天証券からハッピープログラムに関するニュースが出ましたね。
インデックス投資をしている方で楽天証券、楽天銀行のマネーブリッジを使っている方は影響のあるニュースです。
今までは投資信託の残高10万円ごとに4ポイント進呈されていましたが、それがちょっとわかりづらい形で変わっています。
ん?なんか影響あるの?
そこそこ影響あります…
どのように改悪されてしまったのか、解説していきます。
※2021/12/27にさらに改悪のニュースが入ってきました!!!
本記事後半で追加情報を解説します。
- 甲(こう)@koublog2
- 20代後半妻子持ちサラリーマン
- 一馬力でFI(経済的自立)が目標
- 大手メーカーでソフトウェア設計開発担当
- インデックスファンド(オルカン)に投資
- つみたてNISA満額投資
- 企業型DC満額投資
- 投資歴5年目
楽天証券の投資信託残高に対して貰えるポイントが変わる
変更時期は2021年8月1日から
変更時期は2021年8月1日からです。
今までは、楽天証券と楽天銀行でマネーブリッジの設定をしている方が、ハッピープログラムにエントリーすることでポイントを得られていました。

このハッピープログラムは投資信託の保有以外にも、
国内、国外株式の取引やFXなどの取引を行ったときにも対象となります。
基本的に、取引した場合の手数料に対してポイント付与されます。
ただ、投資信託の場合は購入時ではなく、残高に対して付与されるんですね。
この、投資信託のポイント付与のルールが8月1日から変わります。
4ポイントから3~10ポイントの付与に変更

具体的にどう変わったかというと、今までは
投資信託の残高10万円ごとに4ポイントもらえていたのが、
残高10万円ごとに3~10ポイントの付与に変更になりました。
…ん?どういうこと?増えたの?
おそらく大多数の方にとって改悪です。
3~10ポイントと言っているのがポイントですね。
投資信託の銘柄がグループに分けられており、そのグループごとに進呈ポイントが変わります。
具体的には、こんな感じ

…はい。勘のいい方は気づいたかと思いますが…
手数料の高いアクティブファンドを保有している人は進呈ポイントが高くなってます。
私を含めた長期投資前提のインデックス投資家が投資している銘柄がどこに入るかというと…?
調べてみましょう。
eMAXIS Slimシリーズが4⇒3ポイント付与へ改悪!
こちらがすべての銘柄に対する進呈ポイントを示した表です。
この表で銘柄の一覧がずらーーーっと並んでいるんですが…
一番下を見てみると

…はい、見事にeMAXIS SlimのオルカンとS&P500は3ポイントへの変更です。
下記の記事でおすすめしていたのでちょっと残念なところです。
関連記事:【インデックス投資】積み立てNISAのお勧め商品解説!米国or全世界
eMAXIS SlimのS&P500とオルカンは、楽天証券の最近の積立ランキング1位、2位です。一番増えているところを下げてきていますね。
楽天・バンガード・ファンド(VTI・VT)は4ポイントで変わっていないのもちょっとやらしい感じですね。
ライバル会社、SBIの商品に至っては対象外です。
いっそ清々しいくらいですね(笑)
具体的にいくら影響があるか
仮に楽天証券でeMAXIS Slimを100万円持っていたとすると…
今までは毎月40ポイントたまっていたので、年間で480ポイントです。
これが、改定後は毎月30ポイントになりますので、年間360ポイントとなります。
差は120ポイントだけなので誤差と言えば誤差ですね。
1億持ってたとしても差は12000ポイントです。そんなに気にならないと言えば気にならない金額かもしれません。
ただ長期で保有していくと数万から十数万くらいは人によって変わってくる可能性はありますので、
無視できるほどの金額というわけでもないですね。
2022年4月から更に改悪!!!
4月までは上記で説明した通りですが、4月から以下のように変わります。
- 変更前:「一定の残高を保有している場合」にポイント進呈
- 変更後:「一定の残高をはじめて達成した場合」にポイント進呈
これ、今までは少ないながらも毎月貰えていたポイントが一定の残高を超えた1回だけしか貰えなくなると言ってます。
改悪にもほどがありますね…
ちなみにもらえるポイントはこんな感じです。

長期で保有していてもポイントの恩恵を受けることはなくなってしまいました。
個人的にもこの改悪はかなり残念です。
しかもそれだけではありません。楽天銀行までも改悪されています。
2022年4月から楽天銀行の金利も改悪

今までは楽天証券とのマネーブリッジ設定を行えば預金残高の額にかかわらず0.10%の金利がついていました。
それが、2022年4月から300万までしか適用されなくなります。
預金残高で300万を超えた部分に関しては、0.04%の金利となるわけです。
キャッシュポジションを薄くしている方には影響があまりないですが、
多くの預金を持っている方にとってはこちらも大改悪ですね。
そうは言ってもまだお得なハッピープログラム

ポイントの進呈および優遇金利は残念ながら改悪となってしまいました。
ただ、それでも楽天銀行とのハッピープログラムはかなりお得な制度です。
ATM手数料が最大7回無料になるのは大きいですよね。
キャッシュレス化が進んだとはいえ、全く現金を使わないことはありません。
月に1,2回引き出すときに引き出し手数料がかからないだけでもありがたい制度。
使える部分は引き続き使いつつ、今後もどう変わっていくかをチェックしておきたいところです。
まとめ:ハッピープログラム改定の影響について
今回は、楽天証券のハッピープログラムが改定されることによる影響について解説しました。
- 一律4ポイントの付与が銘柄によって3~10ポイントに変更(2021/8/1から)
- 多くの方が投資しているeMAXIS Slimシリーズは3ポイントに改悪
- 手数料の高いアクティブファンドが高ポイントに改良
- 2022年4月から継続的なポイント付与が終了(New!)
- 2022年4月から300万以上の預金残高に対する金利が0.04%に改悪(New!)
楽天経済圏が徐々に徐々に改悪されて行ってますね。
今回追加で発表されたニュースはインパクトが大きいですね。
今後も改悪が続き続けると悩ましいところです。
ハッピープログラム自体はまだお得な制度で使えます。
引き続き、情報を収集していきながらお得なところで投資していきたいですね。
ということで今日はこの辺で、それでは!
※筆者がこれまで失敗してきた固定費改善についての記事はこちらから
