オルカンやS&P500に対する為替リスクの具体的な影響
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オルカンやS&P500に対する為替リスクの具体的な影響

為替リスクはS&P500だけでなくオルカンにも関係有。
日本の証券会社で円で買っていても影響は受ける。

為替リスクもあるから気を付けて、と言われる米国株投資。もちろん全世界株でも為替リスクはあります。

具体的にどれくらい影響があるのかご存じでしょうか?

Xさん
Xさん

S&P500もオルカンもドル転せずに円で買ってるから関係ないよ~

というのは完全に勘違いです。円で買っていても為替の影響は受けます。

今回は、具体的にどれくらいの影響があるのか?金額も含めて解説していきます。

甲(こう)
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オルカンとS&P500への為替リスク影響

オルカンとS&P500が抱える為替リスクは大きいことに間違いありません。

オルカン、S&P500と一言で言った際、対象のファンドは以下のものを指すことが多いです。

  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

それぞれのファンドで、為替ヘッジありと為替ヘッジなしでどれくらい違いがあるかを見てみます。

オルカンの場合

出典:みんかぶ

eMAXIS Slimは為替ヘッジなし=為替の影響を受けます。

eMAXIS Slimに為替ヘッジありの商品はないので、似た値動きをするかつ為替ヘッジありの商品と比較したのが上のグラフになります。

過去5年で比較すると、以下の差があります。

  • オルカン:125.84%
  • つみたて先進国株式(為替ヘッジあり):68.91%

この差の中には為替ヘッジアリのコスト分もありますが、円安の影響がかなり大きいです。

5年前は1ドル108.55円でしたが、現在は144.49円と33.12%円安が進んでいます。

出典:Google Finance

2020年頃までは大きな差はないですが、2021年から為替の差でどんどん開いていますね。

現在引きつづき円安傾向ですので、為替ヘッジありに比べて為替ヘッジなしの方がかなり成績が良くなっています。

S&P500の場合

S&P500の場合の差も顕著です。

円安になるほど為替影響で投資信託の基準価額としてはプラスになっていることがわかります。

次にこれまでの為替の動きがどうだったのかも確認していきます。

オルカンの値動きをドル建てと円建てで比較

出典:tradingview

ドル建てのオルカン、iシェアーズ MSCI ACWI ETFと円建てのオルカン、MAXIS全世界株式を比較したグラフです。

赤線が円建て、青線がドル建てになります。

グラフ上の底である2020年3月からの比較でそれぞれ何%増えているかというと…

  • iシェアーズ MSCI ACWI ETF : 68.32%増
  • MAXIS全世界株式      :96.89%増

差分で28.57%もの価格差がありますが、これが円安による増加分というわけですね。

直近20年では1ドル76.14円~151.94円で推移

上記グラフが直近約20年間の為替レートを示したものです。

一番円高になったときは1ドル76.14円、逆に一番円安になったのは1ドル151.94円。

2022年10月21日に32年ぶりの高値を付けました。

2023年11月13日にも高騰しており、1ドル151.91円と1年前と同水準まで円安が進みました。

そもそも、円高・円安とはこういった意味となります。

  • 円高は円の価値が高くなる、つまり1ドルで同じ価値の円が買えなくなる
  • 逆に円安は円の価値が安くなる、つまり1ドルで円がたくさん買える

ややこしいですが、外国株に投資する際、円安になったほうが保有資産の価値はあがります

仮にS&P500に投資した場合に当てはめてみます。

S&P500に100万円投資し、為替レートが100円と仮定すると、S&P500の価値は10000ドルです。

これが円高、円安でそれぞれどうなるかというと…

円高or円安円高(1ドル75円)円安(1ドル135円)
保有資産価値75万円135万円

円で払ったお金は100万円で変わらなくとも、円高になるとその分目減りしてしまいます。

S&P500の価値が10000ドルで変わっていなくても、日本円に換算すると価値が変わってしまっているからですね。

ここ20年の最高値と最安値の水準ではありますが、為替だけで±20%ほど影響を受ける可能性があることを示しています。

ただこれは最高値と最安値なので、銀行や証券会社の予想では95~115あたりで推移すると予想されています。

ちなみに楽天証券にこんなグラフがありました。

出典:楽天証券

投資家がS&P500に投資した場合に、円換算した投資成果を示しています。

ここで期間が2013年から2018年となっていることに注目していただきたいです。

もう一度上の20年間の為替の動きを見てみると、ちょうど円安に振れ始めたころから切り取ってますね。

為替で得をするように見せているような節も見て取れます。

S&P500の場合はドル円だけですが、オルカンの場合さらに複雑です。様々な通貨の値動きが絡んできます。

ただ、それは通貨を分散して持っているとも取れるので、リスク管理的にはプラスとも言えます。

ここ数年は円高傾向だったが、最近は円安傾向

2011年頃に急激に円高になり、その後2015年頃まで円安方向に進みます。

2015年あたりから、徐々に徐々に円高になっていっていました。(為替リスクをとったインデックス投資的には損)

この時期、日本は金融緩和していましたが、アメリカは金利を引き上げていたわけです。

金利が低いと企業がお金を借りやすいので景気は良くなっていく傾向にあります。

アメリカは逆に金利を高くしていたので、その差で徐々に円高していったわけですね。

(もちろん金利以外にも様々な要因が絡んでいます)

そしてコロナウイルスによってさまざまな経済活動が停止を余儀なくされたため、アメリカも金融緩和を行いました。

その結果、現在は円安方向に向かってきています。

2023年現在、S&P500は円安の影響もうけて最高値を更新し続けています。

2022年10月に32年ぶりの円安水準に

2022年10月21日、円相場は1ドル=151円台まで値下がりしました。

ドル円の為替レートの推移がこちら。

これにより保有しているS&P500やオルカンの値動きがどうなっているかというと…

S&P500の指数としての値動き
eMAXIS Slim S&P500の値動き

指数としては下落傾向ですが、eMAXIS Slim S&P500は下落していないですね。

オルカンの指数としての値動き
eMAXIS Slim 全世界株式の値動き

S&P500もオルカンも指数としては最高値を更新していた今年1月頃と比べると下落しています。

ただ、それを補うほどの円安により、プラスになっているわけですね。

為替リスクを負わずに外国に投資したいのであれば、「為替ヘッジあり」の投資信託を購入すればリスクは軽減されます。

ただその分手数料も高くなっているのであまりおすすめはできません。

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まとめ:円貨決済しても為替影響はある

今回は、為替影響で金額にどれくらいインパクトがあるかを紹介しました。

  • 2022年10月21日に32年ぶりに1ドル=151.94円の円安
  • 円安になったほうが資産価値は増える
  • 直近では円高に振れている

自分のとっているリスクがどれくらいなのか把握しておくことは長期で投資していくうえで重要です。

少しでも参考にしていただければ幸いです。

ということで、今日はこの辺で、それでは!

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