【つみたてNISA・DC】バランス型ってどうなん?
こんにちは!甲(@koublog2)です。企業型DCやつみたてNISAの商品を選ぶ際に、「バランス型」の商品も目につきますよね。私も入社してすぐはバランス型を選択していました。
株式に全ぶりは怖いし…かといって貯金しても増えないし…うーん、バランスで!
という感じでね、当時は投資に関して何も知らなかったので、株=怖いという意識が強かったです。
実際元本確保型の商品と比べれば、その選択は間違っていなかったわけですが、
老後まで引き出せない企業型DCでバランス型の商品が最適なのか?
また、つみたてNISAにおいては?
という観点で、今日は解説していきます。
そもそものおすすめ商品についてはこちらで解説しているのでよければ合わせてごらんください。
関連記事:【老後の資産形成】企業型確定拠出年金(DC)とは?商品の選び方を解説
関連記事:【インデックス投資】積み立てNISAのお勧め商品解説!米国or全世界
リスク許容度が低い人にはあり
結論から申し上げますと、リスク許容度が低い人にはありな商品です。
バランス型の商品は、主に以下の金融資産に投資をします。
- 株式(国内、先進国、新興国など)
- 債券(国内、先進国、新興国など)
ほかにも、REIT(不動産投資信託証券)にも投資するバランス型ファンドもあります。
債券がどんな商品かについてはこちらの記事もどうぞ。
株式と債券の比率は商品によって異なるのですが、投資対象として広く分散が効いているため、株式のみで投資するよりもリスクは低いです。
なので、こんな人におすすめです。
もうじき定年だなぁ、株だけで持ってていいんだろうか?
という方は、資産の取り崩しをすることを考えて、リスクの低い債券を取り入れたバランスファンドに資産を移すのはアリです。
ちょっとだけ増やしたいとは思うけど、やっぱり株価が暴落したときのこと考えるとリスク取りたくないよ
って方もバランスファンドはアリです。暴落時に株式のみで投資しているよりもダメージは少ないです。
企業型DCで最初に選ぶ商品としては微妙
では、企業型DCの商品としてみたときにどうか、ですが入社後すぐに選ぶ商品としては微妙です。
一番お勧めできないのは元本確保型ですね。バランス型は悪くはないんだけど…といった感じです。
理由を解説します。
企業型DCの場合、目的が老後資産の形成だから
企業型DCは、原則60歳になるまで引き出すことができません。
そのため、入社してから約35年間の投資期間があります。
途中で使うことを考える必要はないわけですね。
逆に言えば、暴落しようが引き出せないわけです。
ここで、長期投資した場合の株式のデータも引用しておくと…
これはアメリカのS&P500という選ばれし500社の株の値動きを示したものなのですが、
35年、という長期で考えると、どの時期から買ったとしても最終的にマイナスになることはありませんでした。
もちろん、過去のデータがそうなっているだけなので、未来のことはわかりません。
ただ、これまでの長い歴史の中で、長期投資で損する可能性は0%だったわけです。
企業型DCは引き出したくても引き出せないので、長期投資に非常に向いています。
それを考えると、リスクを抑えたバランス型は、悪くはないですが微妙です。
つみたてNISAの場合は目的による
つみたてNISAの場合においても、基本的には長期投資が前提になります。
20年の非課税期間があるからですね。
長期投資をする方であれば、基本的には企業型DCと同じ考え方で問題ないです。
一つ気を付けるべきなのは、
ということです。これは、メリットでもありますが、ある場面ではデメリットとなりえます。
例えば、資産が100万を超えた時点で暴落を食らったとすると…
あわわわわ、100万あったのにどんどんさがってる…90万…80万、だめだ我慢できない一回現金にして下がらないようにしよう‼
と言って、売ってしまえます。で、この後下がりきった時点で買い増しができればいいのですが、本当に下がりきったのかは誰にもわかりません。
下がりきった!と思って株を再度買っても、まだ下がる場合もあるわけですね。
しかも、つみたてNISAの場合年間40万までしか買えないので、売ってしまうと複利の効果も薄まります。
こういった値動きが我慢できない、という方はリスク許容度があまり高くありませんので、バランス型はおすすめできます。
あとは、数年先に必要なお金だけど今は使わないからリスク低めで積み立てておこう、という場合なんかもバランス型はおすすめできますね。
まとめ
今回は、バランス型のファンドがどんな人にお勧めできるのか、企業型DCやつみたてNISAの投資対象としてありかを解説しました。
- リスク許容度が低い人にはアリな商品
- 企業型DCでは途中で引き出すことを考える必要がないので微妙
- つみたてNISAでは長期投資前提なら微妙だが、目的によってはアリ
何の投資手法においても言えることですが、”投資する目的”によって選ぶべき商品は変わります。
自分の目的にとって最適な商品を選べるようにしておきたいですね。
ということで、今日はこの辺で、それでは!