【早期リタイア】IT関連の技術系職種(エンジニア)はFIREに有利?
技術系の職種がFIRE(経済的自立、早期リタイア)しようとすると平均より4年短く達成可能。
数ある職種の中で、日本のモノづくりを支えている技術職(エンジニア)。
会社によっても勿論違いますが、様々なしがらみの中で開発を進めることも多く、ブラックな環境に陥ることも多いです。
私も納期との戦いでサービス残業や休日出勤など辛い時期も経験しました…
自分の好きな商品開発をしたくても希望通りの部署に入れなかったり、その部署には入れても思うような開発ができなかったり…
そんな中、終身雇用の崩壊や中国の勢いからどんどん不安も募ります。
会社に依存したまま生活するのは怖い…そんな時にFIREという考え方を私は知りました。
資産運用で得た利益が生活費を超えるまでお金を貯め、働かなくても暮らしていける状態となることをFIREと呼びます。
技術者でもFIREを目指すことはできるのか?ということで、
今回は、IT関連産業に勤める人がFIREを目指そうと思ったら他の職種と比べてどれほどの違いがあるのか?
日本全体の平均年収に比べてFIREまでの年数がどう違うか比較してみます。
FIREについては【本当の自由?】FIREという考え方と甲のFIRE計画|月25万の不労所得目標にて詳しく解説しています。
準富裕層(5000万)には約4年早く到達できる
人によって生活費や月に投資できる金額は異なりますので一概には言えませんが、以下の条件で比べてみます。
- 準富裕層(5000万)目標
- 給料の20%を投資に回す
- 投資先の想定利回りは6%
- インデックス投資で毎月積み立て
日本の年収の中央値は437万円。対して中堅レベルのエンジニアの平均年収は576万円です。
それぞれ給料の20%を投資に回せるとすると毎月の積立額は…
日本の年収の中央値:437×0.2÷12=7.28万円
中堅レベルのエンジニア:576×0.2÷12=9.6万円
7.28万円の投資の場合、5000万に到達するまでに27年1か月必要
9.6万円投資の場合、5000万に到達するまでに23年2か月必要
もちろん、給料は毎年同じになるわけではないのであくまで簡易的なシミュレーションにはなります。
それでも投資に回せるお金が約2万円違うだけで4年という差が生まれてくる結果となりました。
インデックス投資については、当ブログの【揺り籠から墓場まで】インデックス投資の始め方・続け方・終わり方にて、
投資の始め方やなぜ平均4~6%のリターンを得ることができるのか解説しています。
お勧めの証券口座は以下の記事で紹介しております。
さきほど中堅レベルの技術者で平均年収576万といいましたが、IT関連の職種全体ではどんな年収なのか見てみます。
IT関連の職種では平均年収500万円後半が多い
経済産業省から発表されているIT関連産業の給与等に関する実態調査結果によると、技術系の中でもIT関連産業においては平均年収が500万後半の職種が大半。
この中で私はグラフの左から6番目のSE・プログラマ(組み込みソフトウエアの開発・実装)にあたります。
ほぼ年収は一致してます。
ここで、日本の全世帯の年収の中央値はいくらかというと、先ほどのシミュレーションでも述べた通り、437万円です。(国民生活基礎調査より)
中央値との比較にはなりますが、年収にしておよそ160万円の差があることがわかりますね。
IT関連の技術者(エンジニア)がFIREに有利な理由
私個人が思うIT系のエンジニアがFIREに有利な理由を4つ解説します。
1.日本全体の平均と比べて給料が高い
まずは先ほどから説明している通りの内容なのですが、日本全体の平均と比べると年収は高いです。
DODAが調査している2021年の平均年収を職種別に並べたのがこちら。
DODAによると2021年全体の平均年収は403万円とのこと。
技術系の中でも電気・電子・機械系、IT・通信系は年収が高い結果となっています。
技術系(メディカル/化学/食品)は全体の平均年収より低くなっているようです。
届く年収の額には職種ごとに明確な違いがありますね。
給料が高い人はAmazonギフト券が無料で貰えるキャンペーンもあります。私も合計8万円分ギフト券を貰いました。
2.副業にスキルを活かしやすい
給料が簡単に上がらないのであれば、収入の柱を増やすしかありません。
上のグラフは副業経験のある200人のITエンジニアにどんなカテゴリの副業を行っていたか調査したものです。
スキルがなくても行える副業も多いですが、2番目に多い「制作系」はやはり経験者の強みを活かしやすいところ。
副業でもお金を得つつ本業に活かせるスキルのレベルも上がっていくと考えると余裕のある方は是非やってみて頂きたいですね。
3.普段から勉強することが習慣づいている人が多い
FIREを目指すにあたって、投資の知識は最低限必要です。
誰かに言われたまま投資を行い、もし失敗した場合、その人は責任を取ってくれません。
つまり、自分である程度投資先は見極め、自分の軸をもって何を信じるのか考えておく必要があります。
(とは言ってもインデックス投資においては米国株か全世界株のどちらかを選んでおけばほぼ間違いありません)
そんな時に、普段から情報収集をすることが多いエンジニアの方はあまり苦も無く投資の知識も身に着けやすいです。
4.効率を求める人が多い
エンジニアは常に納期と戦っていることが多い職種です。
さらに一人当たりの仕事量や種別もかなり多い。
そんな環境で仕事をすると、効率を最大限に求めるようになっていきます。
FIREを目指す過程で、効率を重視することも一つのポイント。
効率が上がれば同じ時間でより多くの仕事をして収入を上げられますからね。
稼ぐ能力が高くなっていけば、FIREにはどんどん近づいていきます。
まとめ:エンジニアはFIREに有利
今回は、IT系のエンジニアがFIREするうえで有利なのかを解説しました。
- 日本の平均と比べて、準富裕層には4年早く到達可能
- IT系エンジニアの平均年収は500万円後半
- 副業にもスキルを活かしやすく、効率を求める人が多い
平均的な収入の方々と比べると、FIREしやすい職業であることは間違いありません。
私自身もFIREを目指していますので、目標に向かって是非頑張っていきたいですね。
FIREまでの期間を遠ざけることになってしまっていた私の失敗についても紹介しておきます…
ということで今日はこの辺で、それでは!